top of page

生物多様性の解明に向けた研究

図1jpeg.jpg
図2jpeg.jpg
2020-03-11-14.04.39 ZS DMapjepg.jpg

​寄生蜂(きせいほう)

ハチといえば、花蜜を集めるミツバチや、巨大な巣を作るスズメバチを連想する方も多いと思います。しかし、巣を作り、花蜜を集める生活は、蜂の中ではマイナーな生活様式なのです。

現在、世界では約15万種の蜂が記録されています。そのうち、最もメジャーな生活様式は寄生です。寄生生活をするハチのことを寄生蜂(きせいほう)と呼び、約6万種が記録されています。

寄生蜂は、ハチの中では多数派なのですが、身の回りでも名前の付いていない種(いわゆる新種)がたくさん発見されるなど、人類は寄生蜂の多様性を十分に把握できていません。山野はもちろんのこと、街中の公園や街路樹でも、新種の寄生蜂は多数生息しています。

 

寄生蜂の種多様性の解明がここまで遅れている原因の一つに、その大きさがあると言われています。1枚目の写真は、オオスズメバチとAphanogmus flavigastris(体長0.5 mm;ヒゲナガクロバチ科)を並べて撮影したものです。2枚目はAphanogmus flavigastrisの拡大写真です。3枚目と4枚目の寄生蜂は、どちらも林道付近で発見された種で、体長は1~2 mmです。

寄生蜂の多くは、ミツバチやスズメバチとは全く違う色や形をしています。​​

rectangle_New-Out99999ab.jpg
P1060837pho2jpeg.jpg
P1150566pho2jpeg.jpg

​虫こぶ形成昆虫

 

虫こぶは、昆虫が植物に産卵したり、成長する過程で刺激を与えたりすることで、植物の組織が変化してできる、ふくらみやこぶ状の構造です。​虫こぶは国内だけでも800種類以上が発見されており、葉や茎、芽など、さまざまな場所に現れ、その形や色、大きさは驚くほど多様です。

一見すると植物の病気のように見えることもありますが、虫こぶは昆虫と植物が関わり合って生み出す、とても精巧な「生きた構造物」です。

​虫こぶの中には幼虫の部屋がつくられており、自然の中での巧みな仕組みを感じることができます。私たちは虫こぶを通して、昆虫と植物の相互作用や、生物が環境に適応していく過程を読み解こうとしています。身近な自然の中にひっそりと存在する虫こぶは、生態系の奥深さや面白さを教えてくれる研究対象です。​​​​

P1150516phojpeg.jpg
P1150119phojpeg.jpg
bottom of page